植物の育て方「マドカズラ」

たくさんの窓がひとつの葉っぱに開いているモンステラの仲間、マドカズラをご存じですか?モンステラのように切れ込みではなく丸い穴が開いているのです。

性質としては半つる性(つる性)ですが、モンステラよりもいろいろなところから立体的に立ち上がるので仕立てやすいと思います。いろいろな場所から株のように出てくるので、長くなってきたら切り戻すことも可能です。モンステラだと一本が長くなるので根本の葉っぱが取れてしまうと切り戻したときに葉っぱなしのさびしい感じになってしまいますよね。それがないんです!そして、モンステラとはいうものの葉っぱの柔らかさや大きさはポトスのような感じでやさしさがありますので、お店にあると珍しさもありみなさんの目を引きます。
産まれたばかりの小さな葉っぱが大きな葉っぱの穴に入ってしまったまま成長し、その子は一生大きな葉っぱの中から顔を出すということがあります。それもまた可愛らしく思ってしまいますが、見つけたときは大きな葉っぱの穴から取り出してあげることもまた楽しい、、、そんなマドカズラ。生産している方があまり多くないので、今度お店で見かけたら手に取ってみてください。


植物名:マドカズラ
学名:Monstera friedrichsthalii
和名:マドカズラ 別名 フリードリヒスターリー
科名 / 属名: サトイモ科 / ホウライショウ属(モンステラ属)
原産地・分布: 中央アメリカ
生活型: 常緑 つる性草本(自立せずに他のものを支えに成長する草)
生活様式: 地生・着生
育て方
水やり 葉水:春~秋は土の表面が乾いてきたらたっぷりと与え、冬は乾かし気味に管理するほか、霧吹きで葉水を与えます。
置き場所
明るいカーテン越しの光がおすすめです。秋~春は日当たりのよい場所、真夏は直射日光を避けた半日陰がよいです。日陰にも耐えますが、株が間延びして軟弱になります。
肥料
春から秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回施します。冬でも、暖かい室内に置いている場合は新芽が成長する場合がありますので、そのような株には肥料を施し続けてください。成育適温は15度以上です。
 水はけと水もち、通気性のよい肥沃な土壌を好みます。(観葉植物の土は基本この性質です)
病虫害 カイガラムシ、ハダニがあります。乾燥を好むので葉水をすると良いです。
耐寒性 弱い (5度以上)
耐暑性 強い
耐陰性 あり
育成難易度 育てやすい
特記
モンステラと同様に茎葉に含まれる汁には毒性のある「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という成分が含まれています。この成分は皮膚をかぶれさせたり、粘膜が付くと炎症を起こすなどの症状があります。また、犬や猫が間違って食べないように注意が必要です。特に切り戻しなどの作業の際には注意するようにします。