植物の育て方「エバーフレッシュ」


エバーフレッシュはお部屋に一緒にいるだけで、とてもさわやかで繊細な風を運んでくるようなそんな素敵な植物です。
大きな木をお部屋に一緒に飾るなら、、、と聞かれたらその理想的な姿から人気があるのがエバーフレッシュです。東南アジアや中南米原産の熱帯性植物で現地では30m以上にも成長します。昼間は葉を広げ夜になると葉を閉じるユニークな植物でもあるので動作を感じる珍しい植物としても人気です。
葉っぱのお水あげもわかりやすく、水が足りないと葉の開閉の動きも鈍くなります。鈍いと感じたら「お水が足りない!」と気づけます。そして、何時くらいに葉が開きだすか、何時くらいに葉が閉じていくのか、、、一緒に暮らして楽しい植物です。
夕方4時ころに閉じだすと、あぁもう寝てしまったのかなど、考えながら暮らしていたことがありました。
この運動のことを睡眠運動(就眠運動)といいます。植物の運動についてはあのダーウィンも研究していたようですが、現代でもその仕組みが解明していないことは多いようです。

そしてもうひとつ人気のひとつに、なんといってもおもしろいのがその種です。エバーフレッシュは花が咲き終わったあとに、細長いらせん状の実をつけます。実が赤く熟したら、中に入っている黒い種を採取して種まきができます。

Pithecellobium arboreum 01

育て方は、カーテン越しの明るいお部屋の場所があればおすすめです。そして、育てる方がお水あげやマメな霧吹きが可能な方にはおすすめです。

エバーフレッシュ
和名:アカサヤネムノキ
科名 / 属名: マメ科 / コヨバ属
原産地・分布: ボリビア ブラジル
育て方
水やり・葉水:エバーフレッシュは気温が低くなると休眠するので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。春~秋は土の表面が乾いてきたらたっぷりと与え、冬は乾かし気味(土の表面が完全に乾燥してから2~3日後に水やりをする程度)に管理するほか、霧吹きで葉水を与えます。エバーフレッシュを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げることができます。
置き場
日当たりを好みます。ある程度の耐陰性はありますが、日照不足は枯れてしまう原因になります。日当たりの良い窓辺で管理しますエバーフレッシュは夏の気温が高い間はバルコニーなどでの管理も可能です。いきなり室内から屋外へ出すと葉焼け等のダメージの原因になります。徐々に外に出す時間を増やして慣らすようにします。
肥料
春から秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回施します。冬でも、暖かい室内に置いている場合は新芽が成長する場合がありますので、そのような株には肥料を施し続けてください。成育適温は15度以上です。
土:水はけと水もち、通気性のよい肥沃な土壌を好みます。(観葉植物の土は基本この性質です)
エバーフレッシュは生長気に肥料を施すとよいでしょう。緩効性の置き肥が手軽です。
液肥をエバーフレッシュの与える場合は適度な濃度に希釈して与えてください。
冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
病虫害 カイガラムシ、ハダニがあります。乾燥を好むので葉水をすると良いです。
耐寒性 弱い (10度以上)
耐暑性 強い
耐陰性 ややある
育成難易度 普通