植物の育て方「ベンガレンシス」

フィカス・ベンガレンシスはヒンドゥーの神話の中で「望みを叶える木」という意味であるとされています。
インドでは「永遠の生命」を表すとされています。
原産地はもちろんインドそしてスリランカや東南アジアの熱帯雨林の地域に自生しています。
生長の年数を重ねていくと樹高は30mにも登る大きな木になります。インドのカルカッタ植物園にある樹齢250年、周囲420mで気根の数が1825本もある世界一のベンガレンシスが有名です。日本では明治時代末期から流行し始めました。
葉っぱは丸く楕円形のような形をしています。葉脈が非常に綺麗でインテリアグリーンとしても人気があります。
日当たりの好む観葉植物でレースのカーテン越しの明るい日陰に置きましょう。
ゴムの木の仲間なので背丈が5mほどにもなるので置き場所にも気をつけましょう。

学名:Ficus benghalensis
英名 和名:Banyan tree
科名 / 属名:クワ科 / フィカス属
原産地・分布:インド、スリランカ、東南アジア
耐寒性:やや弱い
耐暑性:やや強い
耐陰性:あり
生活型:
生活様式:
育成難易度:
育て方
日常の管理(水やり・葉水)
ベンガレンシスは寒さに弱いので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が15℃以上のとき】春~秋の成長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。
【気温が15℃以下のとき】気温が15℃前後を切ってくると成長が緩慢になってきます。
そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。
表面の土が乾燥してから2~3日経ってから水やりをしてください。
ベンガレンシスは乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、霧吹きなどでするようにしましょう。
葉にホコリが積もりやすいので、葉水のときに濡らしたティッシュペーパーか、ハンディモップを使って拭いて下さい。
置き場
ベンガレンシスは日光が好きなので、出来るだけ日当たりのいい場所に置くようにしましょう。
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けの原因になります。
また室内だからと言って直射日光を当ててしまうと室外同様に葉焼けを起こしてしまうので、
レースのカーテン越し程度の日光を当てると良いでしょう
気温が高ければ高いほど葉焼けは起きやすくなるので、40℃を超える場合は日陰に移すことをおすすめします。
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、元来日光を好み、日光がよく当たった方が健康な株になるので、
なるべく日光が当たる場所に置いてください。
またエアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
肥料や病気
基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。
冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、
春~秋の成長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
ハダニ、カイガラムシがつく可能性があります。こういった害虫がついてしまうと、葉に黒い斑点の出るスス病を
発症することがありますので、害虫を発見したらすぐに駆除しましょう。
ハダニは殺ダニ剤で駆除できますが、カイガラムシは成虫だと殺虫剤がききにくいため、いらなくなった歯ブラシなどでこそげ落とすのがいいでしょう。