植物の育て方「フェラデンドロン クッカバラ」


切れ込みが入った葉っぱがデザイン的なクッカバラは、抜群の存在感でお部屋をエキゾチックな雰囲気に変えてくれる植物です。デザイン的な葉っぱはフラワーアレンジメントにも緑のアクセントとしてもよく使われるので、クッカバラという名前を知らなくても葉っぱを見たことのある方は多いのではないでしょうか。
耐陰性と耐寒性に優れ、育てやすいことから人気があります。
フィロデンドロン・クッカバラの葉は茎頂にのみ着き、同じ仲間のセロ-ムに比べ葉っぱの切れ込みが少なく、ひと回り小さめのコンパクトな形をしています。表面に葉が落ちた後の、葉痕が残っているのが特徴です。
そしてなにより印象的なのは、個性的な根っこでしょう。この正体、実は自ら気根を多くだして、空気中の水分を吸収しているんです。気根が地面に着くと、今度は土の養分を吸収する根っこに変身します。だから、茎が地中に埋まっていなくて気根で支えられた状態でも生きていけるんです。
生きるっ て奥が深いですよね~ (*^_^*)

クッカバラの学名、「Philodendron kookaburra」の「kookaburra」は元々ワライカワセミを指す単語です。
ワライカワセミはオーストラリアに生息する大型のカワセミの仲間で、鳴き声が「ワハハハ・・・」という人の笑い声に似ている鳥です。クッカバラの葉姿が、ワライカワセミの大きく翼を広げた姿に似ていることから、名前が由来しているといわれているのもユニークで興味深い!?
何だか、、葉っぱを見ていると、カワセミの声が聞こえてきそう(笑)

【育て方】
日常の管理(水やり・葉水)
クッカバラは程よい水を好み、水を与えすぎのじめじめとした環境は大の苦手です。とくに、鉢の下にお皿などを敷いていて、そのお皿に与えた水が溜まった状態にするのはよくありません。お皿の水は常に捨てるようにしましょう。
春から秋の成長時期には、土の表面が乾いたな、と思うたびにこまめに水やりをします。冬の成長をストップさせる休眠時期はそれより水やりの頻度を下げましょう。
また葉水もおすすめです。葉水をすると、クッカバラはよりツヤツヤ活き活きします。
お部屋のなかで観賞する観葉植物の葉や茎には意外とホコリがたまるもの。
葉水をおこなうとたまったホコリが取り除けて、美しく保つことができます。
【置き場】
クッカバラは、観葉植物のなかでもある程度の耐陰性のある種類です。そのため、寝室など日の当たりにくいところにも飾ることができます。ただし、あまりに日陰すぎると成長スピードが遅くなります。
日当たりのよくないお部屋で楽しむ場合も、季節のよい時期には時折、外の日差しと風にあててやるとよいでしょう。
春から秋はクッカバラの成長時期。屋外の気候のよい時期でもあり、外で育てることができます。ただし、真夏のジリジリと照り付けるような日差しは少し苦手で、葉焼けを起こして茶色く変色してしまうことがあります。真夏は直射日光の当たらないところで管理しましょう
クッカバラは暖かい国々原産の植物なので、日本の寒い冬はあまり得意ではありません。地植えにするよりも鉢植えにして、冬のあいだ暖かい場所に移動させる方法が一番です。とくに霜の当たるようなところは厳禁です。
【肥料や病気】
春~秋にかけて3回程度、緩効性肥料を与えます。
6月~9月にかけて 株が弱ってきた時にハダニが発生しやすくなります。
葉の裏などにクモの糸状のものが付着し、葉がかすれたように白くなります。
市販の殺ダニ剤をまいて駆除しましょう。こまめに葉の裏表に霧吹きで水をかけると発生を抑えることができます。

学名:Philodendron kookaburra
和名 別名:クッカバラ/ オージー
科名 / 属名:サトイモ科 フィロデンドロン属
原産地・分布: 南米
分類:常緑多年草
耐寒性:弱い(5度以上)
耐暑性:強い
耐陰性:あり。
育成難易度: 育てやすい